日本と海外では、お給料の金額や計算の仕方が大きく違います(というか、働いている人たちのお給料というものについての考え方が違う感じです)
私は一応、日本と海外の両方でパタンナーとして働いた経験がありますので、今回は海外のパタンナーと日本のパタンナーについてお給料の面で比較してみます。
海外のパタンナーの給料事情
日本ではパタンナーはブライダルやアパレルのメーカーに所属して年収250万円〜300万円ぐらいからキャリアをスタートします。
20代前半であれば月収で手取り20万円弱ぐらい、20代後半〜30代前半では25万円ぐらいの人が多いと思います。
10年ぐらい働いて、年収500万円ぐらいにまで届けばわりとかせいでいる方といえるでしょう。
これに比べて海外のパタンナーは、年齢や経験年数よりも実力がものをいう社会です。
企業の側も、良い人材がいれば高いお金を払って自分の会社に連れてくる(つまりヘッドハンティングですね)ということを普通にやります。
平均的な年収でも600万円ぐらいで、いろんな企業から声が掛かる売れっ子になれば年収1000万円プレーヤーもざらですね。
どこかでうわさを聞きつければ、今までの倍の数字を出してでも他社から良い人材を引き抜こうとする事もあるんですよ。
日本人パタンナーの評判は?
日本人パタンナーは他国のパタンナーに比べて、手先がとても器用でていねいな仕事をするという評判がありますね。
デザイナーはよりキレイな洋服を並べてファッションショーを披露したいと考えていますから、日本人のパタンナーはとても重宝されています。
海外で働く日本人パタンナーには高級取りが多いと思いますね(ただ、言葉のカベなどがあってなかなか海外で働いている日本人には出会いませんでしたが)
海外の給料は年俸制?
私が所属していたアメリカの企業では、2週間ごとに給料が支給されていました(これがアメリカの会社では一般的です)
日本のように特に決まったボーナスの時期はありませんが、実力社会の国では交渉次第でどんどん給料が上がっていきます。
逆に、業績が悪かったり、会社の求めるパフォーマンスが出せていないと判断されると自分よりはるかに若い後輩よりも低い給料…ということは普通にありますね。
海外の連休について
アメリカではあまり祝日がありません。
11月のサンクスギビング周辺やクリスマス前後に長期でバケーションを取ったりするなどして、家族と過ごす時間を作るのが一般的です。
また、海外旅行へ出かける時期もこの頃ですね。
ですが、日本のように会社が長期のお休みをする事はありません。
年末頃はファッションショーの準備に入るブランドが多いので、空いている時期を見はからって、自らバケーション日程を取得する必要があります。
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海外と日本のパタンナーの違い
海外では、日本ほどパターンの勉強を線も天気にやっている人は少ないのではないかな、と私は思います。
どちらかというとデザインをするアーティスト系と、マーケティングにたずさわる人の方が多いからです。
ですので、海外のデザイナーはあまりパターンの事を理解しておらず、パタンナーに頼りきりになります。
ある程度のラインはもちろんデザイナーが考案しますが、そこから先はパタンナーのセンス次第ということが多いのです。
日本でしっかりと専門教育と訓練を受けているパタンナーは、海外ではとてもニーズのあるアドバイザーとなれるでしょう。
多くの日本人パタンナーが文化の違いや言葉の違いを理由に海外への挑戦をあきらめてしまっています。
これはとてももったい無いことだと思います。
ビザの問題に注意
海外で就労ビザを取得した場合、定期的に更新をすれば継続して同じビザを維持していけます。
ただし、それもある年数を経過すると無効となってしまうので、他のビザに移行するか、帰国をするか、現地の人と結婚するか…を選択しなくてはなりません。
余談ですが、結婚をした場合には、どんなに離婚したくなったとしても3年間は我慢(?)してからでないと、グリーンカードが得られません。
グリーンカード取得のために結婚をした、という友人がたまにいましたが、3年間を必死に耐えていましたね。
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まとめ
日本で専門知識と経験をしっかりと積んでいるパタンナーの方は、海外で働けば年収を高い確率でアップできると思います。
帰国後のキャリアを考えた場合も、海外での経験はプラスの方向に働くことが多いですしね。
また子供が生まれても、海外ではベビーシッターが充実していますから仕事を続けられる可能性も高いですね。
本格的に活躍できるパタンナーを目指している方は、日本である程度のキャリアを積んでから海外就職に挑戦することも視野に入れてみると良いと思いますよ。