- 経理から経理に転職する場合の志望動機の書き方は?
- 実務経験者として評価されるには?
- 転職理由はどこまで正直に書くべき?
この記事では、経理の経験者として別の会社の経理に転職する場合(いわゆる「経理から経理」の転職)の志望動機の書き方について解説しています。
アレンジして使っていただける例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
経理経験者として転職!志望動機の書き方
経理経験者が志望動機を書くときには、
↓以下のようなポイントに気をつけてみてください。
- 自分は経理としてどんな仕事ができるのか?を棚卸しする
- 応募先企業に合わせた自己PRにする
- なぜ、応募先企業で働きたいのか?の理由を「きっかけとなったエピソード」とともに書く
- 自分には何ができるのか?を考える
- この求人では何が求められているのか?を考える
- 求められていることに合わせて、自分にできること・やりたいことを伝える
↑という3ステップを意識してみると良いですよ。

>>志望動機の例文からみたい人はこちらをクリックしてください
1.自分は経理としてどんな仕事ができるのか?を棚卸しする
経験者として転職する場合、採用担当者は何よりも「この人は何ができる人なのか?」をチェックしています。
- 採用してすぐに現場に出せる人なのか?
- 数ヶ月間は基礎的な研修が必要な人なのか?
- あるいは管理職候補として採用できるぐらいスキルの高い人なのか?
↑こういったことを判断したいと考えているわけですね。
志望動機では、あなたがどのぐらいのレベルの仕事ができる人なのか(そして、応募先企業でそのレベルの仕事をさせてもらいたいと考えていること)を伝えるようにしてください。
そのためには、これまでの職歴で経験してきた経理業務の棚卸し作業をしてみるのが良いです。
↓例えば、以下のような事がらについて、できるだけ具体的に書き出してみてください。
- 会計ツールの使用経験は?(どこのメーカーのなんというソフト?)
- 銀行振り込みなどの業務は経験があるか?
- 手形や小切手を実際に管理したことがあるか?
- 領収書や請求書の整理は経験したことがあるか?なぜそれらが重要か理解しているか?
- 決算業務をどこまで経験したか?
- 月次決算は自分で締められるか?
- 税務や社会保険についての経験はどうか?
- 資金繰りや融資対策についてはどうか?
- チームのリーダーとして働いた経験があるか?何人ぐらいのチームか?
- 新人の後輩指導などをしたことがあるか?
- 実地棚卸しを経験したことがあるか?
- 予算策定などの経験はあるか?
- IPO準備や内部管理体制構築などの業務経験はあるか?
2.応募先企業に合わせた自己PRにする
企業の採用担当者というのは、毎日たくさんの志望動機をチェックしています。
これは実際にやってみるとわかりますが、
- どの会社にも使いまわせる志望動機を書いている人
- その応募先だけに調整した内容の志望動機を書いている人
↑この2つは、私たちが考えているよりも採用担当者に簡単に見分けられてしまいます。
当然ながら、自社に合わせた内容の志望動機を書いてきてくれる人の方が好感度が高いのは間違いありません。
採用担当者にとって「採用候補者の自社への入社意欲がどの程度あるか?」は重要な判断基準になるからです。
もちろん、あなたが応募する企業というのは
1社だけなんてことはないでしょう。
たくさんの企業に応募する中で、
1社ずつ志望動機をゼロから考えるのはとても大変なのはわかります。

しかし、それでも早期の転職成功を目指すのであれば、
志望動機はそれぞれの企業のオーダーメイドにするべきです。
経理の実務経験者として転職活動するなら、
「手軽に100社応募して1社決める」というやり方よりも、
「ピンポイントで数社にしぼりこんで集中的に転職活動する」
というやり方の方が採用の可能性は高くなりますよ。
なお、志望動機を1社ずつゼロから書くのがどうしても大変…
という人は、転職エージェントを使うのもおすすめです(無料で使えます)
転職エージェントは無料で志望動機や職務経歴書の添削をやってくれます(応募先企業に合わせたオーダーメイドの内容にしてくれます)ので、
書類審査のためにかける時間と労力を節約することができますよ。
3.なぜ、応募先企業で働きたいのか?の理由を「きっかけとなったエピソード」とともに書く
そもそも志望動機というものは「なぜ、応募先企業で働きたいのか?なぜ、応募先企業の仕事がしたいと思ったのか?」の「理由」を書くものです。
もちろん、本音の部分では給料が良いとか、
自宅から勤務先が近いとかいったことも理由のこともあるでしょう。
(それをそのまま素直に書いてもまず採用されませんので注意)
たくさんある企業求人の中から、
あえて今回の応募先企業の求人に興味を持った以上は、
なんらかのきっかけがあるはずです。
そして、そのきっかけはあなたのこれまでの人生経験(仕事経験)が影響を与えていることは間違いありません。
あなたがこれまでに経理として働いてきた中で、
もっともやりがいがあると感じた仕事内容をイメージしてみて下さい。
(例えば、経理チームのメンバーと協力して、決算業務の効率化に取り組んだこと)
転職サイトではたくさんの求人を見ることができますが、
意識的・無意識的にあなたがピックアップした今回の求人は、
その「過去にやりがいを感じた仕事内容」に影響を受けているはずなのです。
(例えば、「事業規模拡大のため、業務の効率化に意欲的に取り組んでくれる経理スタッフを募集」という求人)
志望動機にはこの「なぜ、今回の応募先求人に自分が興味を持つに至ったのか」を素直にかけば問題ありません。
志望動機で問われるのは「なぜ、この仕事に興味を持ったのか」ですから、
その興味を持つにいたった過去の仕事経験について、
具体的なエピソードを掘り下げて伝えてください。
その際「あのエピソードも、このエピソードも」といったように欲張らないのがコツです。
あれもこれも書いている志望動機はアピールが弱くなってしまいます。
応募先の企業が何を求めているのか?をよく分析した上で、
そのニーズに合わせた内容を書くことが大切です。
(つまり、オーダーメイドの志望動機を作るのが大切)
【経理から経理】の志望動機例文
上で見てきた「経理から経理」への志望動機の書き方にもとづいて、志望動機の例文をいくつか作成してみました。
そのまま使うと他の人と同じ内容になってしまうので、
実際に志望動機を書くときにはご自身のオリジナル内容にアレンジしていただきたいですが、参考にしてみてください。
志望動機の例文(大手企業の経理管理職候補求人への転職)
現職では従業員100名・売上高20億円規模の建築業企業で経理事務を5年間担当しております。
経理の日常業務と会計ソフト入力作業(弥生会計使用)を担当するとともに、給与計算と年末調整業務についても実務経験があります。
決算・税務申告業務については、経理マネージャーより直接指示を受けながら実務を担当しております。
月次決算・年次決算ともに、試算表の作成までは私が担当しておりますので、会計業務についてひと通り業務の経験があります。
また、私はエクセルのVLOOKUPやピボットテーブルの集計や管理が得意です。
社内で財務分析に使用するエクセルやパワーポイントの資料作成も担当しておりました。
このたび、御社では経理管理職候補となる人材を募集されていることを知り、私のこれまでの経験を活かせるのではないかと考えました。
経理のいちスタッフとして貢献するとともに、将来的にチームを主導できる人材を求めておられることに魅力を感じました。
建築業界のトップランナーである御社の経理担当者としてぜひ貢献したいです。
採用ご検討のほどなにとぞよろしくお願い申し上げます。