- 経理を辞める理由で実際に多いのは?
- ネガティブな退職理由(給料や人間関係など)で転職するのってどう?
- 経理が転職で年収アップするには?仕事内容はいいけど給料が不満…。
経理という仕事は「つぶしのきく職業」と言われることが多いですが、
不満があって退職という選択をする人も少なくありません。
経理という仕事内容そのものは好きでも、職場の環境や人間関係が悪すぎてやってられない…というケースも多いですね。
経理はすべての企業で必要とされる仕事なので、
転職を成功させやすい職種といえます。
(どの会社でも同じような仕事内容です)
今の会社の環境が不満なら、
経理経験者として転職することも選択肢に入れましょう。

この記事では、経理の仕事をしている人にあるあるな辞める理由(退職理由)を紹介します。
経理が転職で年収アップ・キャリアアップを実現するための方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
経理を辞める理由は?あるあるな退職理由4つ

(経理を辞める理由は?あるあるな退職理由を紹介)
↓経理を辞める理由(退職理由)として多いのは、以下のようなものですね。
↑※青文字クリックでジャンプできます。
それぞれの内容について、くわしくみていきましょう。
1.営業マンより給料が安いのが不満
経理という仕事は、営業マンのように「成績を上げれば給料がどんどん上がる」というタイプの職種ではありません。
基本的に年功序列のようなかたちで給料がベースアップしていくので安定しているのですが、
人によっては「こんなにがんばっているのに給料が安い…」と不満を感じている人も少なくないでしょう。
↓以下の金額が経理の年収相場です。
- 20代経理職:379万円
男性408万円
女性356万円 - 30代経理職:509万円
男性541万円
女性450万円
同じ調査の営業職の平均年収と比較すると、
↓経理の年収はかなり低めになっているのが実情ですね。
- 20代営業職:433万円
男性458万円
女性389万円 - 30代営業職:623万円
男性642万円
女性542万円
2.仕事が忙しすぎる(特に繁忙期の残業が苦痛…)
経理は他の事務職に比べて仕事の守備範囲(担当範囲)がとても広いという特徴があります。
会計や税務の他に給与計算や、社会保険関連の事務を処理しなくてはなりません。
また、経営者に対して財務状況を報告したり、金融機関との融資対策を考えるなどの仕事をしている人も多いでしょう。
このように、経理は会社の中で重要な業務を担っているも関わらず、
人件費削減のためギリギリの人数で対応しているケースがほとんどです。
必然的に一人当たりの業務負担が大きくなりがちで、決算前後の繁忙期には相当な激務(残業)となってしまうことが少なくありません。
3.仕事にあきた・単純作業が多すぎる
経理という仕事は、基本的に過去にやった処理と同じことをやるのが仕事です。
(「継続性の原則」という会計の大原則があるからです)
大手企業なら仕事内容そのものが多様ですから、
社内でいろいろな業務を経験できるということはあるかもしれません。
一方で、中小企業の場合にはある程度仕事を覚えてしまえば「ルーティン作業で全部こなせてしまう」という状態になることも少なくありません。
重要な仕事や難易度の高い仕事にチャレンジすることができず、自分の職場での環境がなかなか変わりません。
何年も補助的な業務を行っていると、モチベーションを維持することが、次第に困難になっていきます。
4.年功序列な人間関係が苦痛
経理が働く部署は、基本的に人の入れ替わりがとても少ないです。
営業のように個人の成績ベースで出世が決まる仕事とは違って、
年功序列的な組織になっていることも多いです。
なので「仕事はできないのに、ただ長く仕事をしているだけ」の人がずっといすわっているケースも少なくありません。
上司や先輩社員との人間関係に失敗してしまうと、非常に働きにくくなってしまうのが現実ですね。
経理が年収アップするにはどうしたらいいのか?
経理に限らずですが、年収というものは需要と供給のバランスで決まります。
(需要が多く、供給が少ないほど年収は高くなる)
つまり、他の人ではなかなかできない仕事(供給が少ない仕事)ができる人ほど年収も高くなるわけですが、
↓経理の場合には以下の2つのどちらかの人がこれに該当します。
- 高度な会計や税務の知識を持っている人
上場企業(大手企業)の経理の場合、中小企業経理よりも高度な実務知識が必要になりますので、年収も高くなります。 - 複数の人をチームとして動かせる人
管理職としてチームを動かすには、経理の仕事の全体像が把握できていなくてはなりません。
また、スタッフを教育して一人前に育てられる人も、専門職である経理の人材として評価が高くなります。
そこで、具体的なアクションプランとしては、
↓以下のどちらかの方向性でキャリアを考えていく必要があります。
- 大手企業でも働ける高度な会計知識を身につける
イメージとしては、簿記2級の内容からもう一歩進み、1級の内容を勉強するという感じです。
実際、大手企業では本支店会計や連結決算などの高度な会計知識が必要ですし、メーカー企業では原価計算の知識が求められます。 - 管理職(または管理職候補)で転職する
中小企業経理の管理職として、チームを動かすリーダーを目指しましょう。
3名程度の小さなチームであったとしても、その中でリーダー的な立場を担当することはあなたのキャリアにとって大きなプラスになります。
1.はスペシャリスト、2.はゼネラリストということですね。
(もちろん、両方できるのが理想です)
個人的におすすめなのは、中小企業で管理職を目指すことです(上の2.)
経理として働く人は基本的に「勉強が得意」という人が多いので、1.はとても狭き門になってしまいがちです。
その一方で、2.は人間力とともに「経理業務の全体像の把握」ができることが重要なので、
勉強が得意でなくても目指せるキャリアアップ方法なのです。
中小企業経理の「管理職候補」求人を狙うのが現実的
中小企業で働く経理管理職は、経営者とも非常に近い立場で働くことが可能です。
経営者から信頼されれば「社長の右腕」的な立場で高い年収を稼いでいる経理担当者も多いですよ。
もちろん、最初から管理職として転職できる人は少ないので、
↓まずは「管理職候補」というかたちで募集されている求人を狙ってみるのが良いでしょう。
↑管理職候補(マネージャー候補)というのは、
入社してすぐの頃はいちスタッフ扱いだけれど、
3年〜5年以内に管理職へのステップアップを予定している求人のことをいいます。
これまでに管理職として働いた経験のない人でも、この枠なら採用される可能性が十分にあります。
いちスタッフとしてずっと働いていくことが予定されている求人に応募する場合に比べて、年収も最初から高めに設定されていることが多いですよ。