- 経理の経験者は志望動機をどう書けばいい?例文を見ておきたい。
- 仕事内容のアピールポイントは?採用担当者はどこを見ている?
- 同業種への転職と異業種への転職で書き方は違う?
経理はすべての企業で必要とされている職種ですので、実務経験者なら比較的転職を成功させやすい職種と言えますね(つぶしがきく)
ただし、大手企業など転職希望者の多い人気企業に採用されるためには「ライバルより頭ひとつ抜け出す」という意識が必要です。
私も採用側の経験があるのですが、
採用担当者って応募者の履歴書や職歴書を毎日大量に見ています。
ありきたりな内容を書いてしまうと
埋もれてしまって読まれませんので注意してください。

特に、志望動機は書類選考や面接で必ずチェックされる項目です。
採用担当者が見ているポイントを理解した上で対策を講じましょう。
この記事では、経理の実務経験者として転職を目指す人向けに、志望動機の書き方を解説しています。
そのまま使える例文サンプルも転職パターン別に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
経理経験者の転職の志望動機の書き方【2つのポイントを解説】
経理の経験者として転職を目指す人は、以下の2つのポイントを押さえて志望動機を作成していきましょう。
- 前職での経験内容を具体的に書き、どのように応募先企業に貢献できるのかを書く
- 「他でもない御社だからこそ応募しました」という内容を書く
それぞれの内容について、具体的に解説していきますね。
1.前職での経験内容を具体的に書き、どのように応募先企業に貢献できるのかを書く
志望動機を考えるにあたっては、応募先企業が「どのような経理の人材を求めているか」を把握しなければなりません。
「会計システム導入経験者」という募集に対して、「法人税の申告業務に携わりたい」とアピールしてもミスマッチになります。
経理業務の求人ではお願いしたい業務が明確になっている場合が多く、その業務を担当させられるかどうかが合否のカギになるでしょう。
これまでの経験を棚卸して「即戦力としてアピール」すると同時に、その経験を活かしたいという職種に対する熱意が必要です。
前職で担当していた業務経験を伝えるのはもちろん、自ら行動した経験を「具体的にアピール」することで差別化できるでしょう。
2.「他でもない御社だからこそ応募しました」という内容を書く
経理はどこの会社でもある職種です。そのため「御社だからこそ」という理由をより明確に伝えなければなりません。
応募先企業のホームページを見て「〇〇という企業理念に共感した」「〇〇の製品が好き」などのような理由だけでは、ありきたりで面接官の印象に残りません。
「前職では実現できなかったことが、御社だからこそ実現できる」という志望動機は説得力があります。
実現したいことが実現できる「ステップアップ」の転職であることが明確になっている場合は、応募者の強い熱意が感じられるでしょう。
そのためにも、応募先企業の事業展開などの情報収集が不可欠です。
将来身につけたいキャリアがあれば、「現職ではチャレンジしたくても実現できない」ことを伝えると良いでしょう。
経理経験者の転職の志望動機例文
上で解説した「2つのポイント」をもとに作成した経理経験者の志望動機例文を紹介します。
(そのまま使うと他の人とかぶってしまうので、ご自身の職歴に合わせてアレンジしてみてください)
【経理経験者の志望動機例文1】即戦力をアピールする場合
現職では、経理職として決算書の作成や予算管理を担当しています。
また、コスト削減のために予算管理システムを導入し、プロジェクトリーダーとしてシステムの導入・運用まで努めた経験がございます。
その結果、システム導入後は年間5%のコスト削減を実現することができました。
今回の貴社の経理担当者募集におかれましては、会計システムの導入経験者を募集されていることを知りました。
さらに貴社では「利益率向上」をテーマとして掲げております。
これまでのシステム導入経験を活かしつつ、貴社の成長をコスト管理の面でも貢献できるよう精一杯努めたいと思っています。
採用ご検討のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。
【経理経験者の志望動機例文2】ステップアップをアピールする場合
現職では、月次決算、年次決算など会社全体の経理業務を担当しています。
幅広い経理業務を経験できたことは自分の自信になりましたが、より会計分野でステップアップをしていきたいと思うようになりました。
そのため学生時代から英語には自信があることから、独学で「BATIC(国際会計検定)」を勉強しています。
現職では日本の会計にしか携われませんが、この度、貴社で経理人材を募集されていることを知りました。
海外進出を進めている貴社でこれまでの経験を活かしつつ、より業務の専門性を高めて貢献したいと考えています。
採用ご検討のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。