- 経理の「経験者」と評価されるには何年ぐらいの実務経験が必要?
- 実務経験2年目と3年目でどのような違いがある?
- 経験者に求められるスキルや資格はどんなもの?
経理は実務経験がとても重要視される職種ですが、具体的に何年ぐらいの経験があれば「経理経験者」として採用してもらうことができるのでしょうか。
私は経理管理職として採用に関わることもありますが、
実務経験が何年ぐらいあるか?
は採用判断にあたってとても重要な要素になります。

この記事では、経理として転職活動している方向けに、経理の実務経験者採用の実態について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
経理の「実務経験者」と評価される年数が「2年〜3年以上」である理由
実際に経理経験者向けの求人を見てみると、
↓「実務経験2年〜3年以上」が経験者採用の最低条件となっているケースが多いですね。
(画像クリックで拡大できます)
これは経理という職種の特徴を考えるとなんとなく理解できる点です。
というのも、経理って基本的に毎年同じ仕事をしているんですよね。
(継続性の原則というものが会計のルールとしてあるからです。これは「一回選択した処理方法は、ずっと同じようにしないといけない」というルールです)
なので、最低でも2年間、1つの会社で経理として働いた経験があるなら、その会社での経理処理方法については2回以上経験していると言えるわけです。
「同じ処理を2回以上やっていれば、おおよそその仕事の意味については理解できているだろう」という予測のもとに、
この「2年以上」という基準を設けている会社が多いと思われます。
実務経験3年と2年はどう違う?
結論から言うと「経験2年目と3年目で大きく評価が変わる」ということはないと思います。
↓というのも、経理として入社したら、以下のような感じで経験を積んでいくのが一般的だからです。
- 1年目
先輩から教えてもらいながら基本的な業務の流れを学ぶ - 2年目
昨年学んだことを思い出しながら自力で業務をやっていく - 3年目
スムーズに業務一人前にこなせるようになる
2年目と3年目の差は「スムーズにやれるかどうか」だけです。
覚えの早い人なら、2年目でも3年目の人と同じレベルの働きができる人も多いでしょう。
このように、経理の実務経験者と評価してもらえるかどうか?は、年数よりも「具体的にどういう仕事の仕方をしてきたか」によって評価されることが多いです。
↓経理の具体的な仕事内容とはどういうことをいうのか?についてはこちらの記事でもくわしく解説しましたので参考にしてみてください。
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経理の実務経験とは具体的にどんな仕事内容?必要なのは資格よりスキルですよ
経理の「実務経験」とはどの程度のレベルのことをいうの?ひとくちに「経理経験者」といっても、さまざまなレベルがあることを理解しておきましょう(転職市場における評価=年収や役職が異なります)
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