- 一般事務から経理事務に転職するには?
- 簿記資格がなくても経理になれる?
- 志望動機や自己PRでは何を伝えればいい?
経理は日本全国どの企業でも働くことができる職種ですね。
(経理部という部署がない企業は存在しませんし、今後もずっと必要とされる職業です)
いわゆる「手に職をつけられる仕事」として人気が高い職種なのですが、未経験から経理になるにはいくつか知っておくべき注意点があるので注意してください。
この記事では、一般事務から経理事務への転職を目指す人向けに、転職活動を成功させるためのポイントを解説しています。
経理の実務経験がない人でも、未経験から経理としてキャリアスタートすることは可能ですよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
一般事務から経理事務へ!キャリアチェンジ転職成功の5つのポイント
一般事務から経理事務への転職を成功させるためには、
↓以下の5つのポイントを押さえて転職活動を進めていくことが重要です。
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それぞれの内容について、順番にみていきましょう。
1.必ず未経験OKの経理求人に応募する
経理という職種には、大きく分けて2種類の採用方法があります。
1つは実務経験者向けの採用で、こちらは基本的に即戦力採用になります。
必然的に、未経験者は採用対象外になりますので、まだ経理事務の経験がない人はまちがえて応募しないように注意しましょう。
もう1つの採用方法は、未経験者向けの採用です。
こちらは主にポテンシャル採用(その人の職歴ではなく、性格や能力を判断基準にする採用方法)のかたちで採用可否が判断されます。
基本的に若い人が有利なのはまちがいないですが、社会人になってからかなり期間が経っている人(年齢高めの人)でもチャンスはあります。
例えば、一般事務として働く上で身につけた能力は、経理事務として働く上でも生かすことが可能です。
2.簿記資格取得は「転職活動と同時進行」で進める
これは誤解されることの多い点なのですが、
未経験採用の場合、経理として採用されるために「簿記資格を持っていること」は必須要件ではありません。
経理なら簿記2級ぐらいは持っていないと恥ずかしいかも…。
と考える人が多いのですが、
これははっきり言って気にする必要のないことです。
(その理由は下記で説明)

未経験者として経理に採用された場合、
入社後にOJT研修を受けながら業務を覚えていくのが基本になります。
(OJT = オンザジョブトレーニング = 実際に現場で働きながら仕事を覚えていく教育方法)
採用を行なった企業側としても、あなたが未経験で簿記や会計の知識がまだ少ないことは想定済みです。
半年〜1年程度の「トレーニング期間」を用意してくれているのが普通ですので、簿記資格はその期間中に取得できればまったく問題ありません。
「簿記2級ぐらいは持っていないと恥ずかしい」と考えて、
「検定に合格してから就活を始めてしまう人」がとても多いのが実情なのですが、これはものすごく時間のロスになります。
経理としてずっと働いていくなら日商簿記2級までは取得しておくのがのぞましいですが、これには半年〜1年ぐらいの勉強期間が必要になります。
(日商簿記は「3級で300時間、2級で500時間、1級で1000時間の勉強期間が必要と言われています)
この期間を経てようやく合格したとしても、転職活動は「未経験枠」でやっていかないといけません。
半年〜1年もの間を簿記の勉強だけに費やしてしまうのはとてももったいないです。
さっさと未経験者として採用され、仕事をしながら簿記合格を目指す方が効率的ですよ。
(経理の実務は簿記の勉強ととてもリンクしていますから、仕事をしながらの方が勉強も頭に入ってきやすいです)
経理は実務経験がとても重要視される職業です。そして、未経験採用は年齢的に若い人の方が有利になります。
経理としてキャリアを築いていくことを目指す人は、少しでも早く「未経験者」を卒業することを目指しましょう。
3.最初は大手企業ではなく中小企業の求人を狙う
未経験者として経理への転職を目指すなら、いきなり大手企業を目指すのではなく、まずは中小企業で実務経験を積むことを目指しましょう。
そもそも、大手企業では未経験の経理事務採用は滅多に行われていません。
大手企業には毎年たくさんの大学新卒(当然未経験)を採用できますので、あえて中途採用から未経験者を採用することは少ないのです。
その一方で、中小企業の経理部署というのは常に人手不足に悩まされているのが実情です。
社会人になって長い期間が経っている人であっても、未経験で採用されることは十分にありえます。
中小企業の経理部で実務経験を積めば、そこから大手企業にステップアップ転職していくことも可能です(経理の実務経験者枠なら、大手企業でも中途採用を積極的に行なっています)
最短で経理の実務経験を積み始めたい人は、大手企業ではなく中小企業の未経験OK求人を狙って転職活動を進めていきましょう。
4.経理に「求められる適性」を理解した上で自己PRを考える
経理に限らず、転職活動をやっていく上では自己PRというものを避けて通ることができません。
一般事務から経理事務への転職を目指す人は「経理に求められる適性」を理解した上で、自己PRを考えるようにしましょう。
一般事務として企業に所属していた方は、書類作成やチェック(契約書・請求書・見積書など)データ入力などの業務はたくさんこなしてきた経験があるでしょう。
また、職場内でのコミュニケーションをしっかりと行う重要性も理解されている人が多いと思います。
いわば「縁の下の力持ち」として働いてきた経験ですが、こうしたことは、経理事務として働く場合にもとても重要な適性です。
経理の仕事は、コツコツと日々同じ作業をやっていく仕事です。
↓以下では、一般事務から経理事務への転職を目指す人向けの自己PR例文を紹介しますので、参考にしてみてください。
(自己PRの例文1)経理という仕事への強い意欲をアピールする場合
前職では、一般事務としてIR広報をメインに5年間職務として経験しました。
証券取引所に上場している企業でしたので、投資家や金融機関に対して説明を行うことがとても重要な職務になります。
前職の仕事を通して、企業の財務や経営指標に興味を深く持つようになり、経理への転職を志しました。
(自己PRの例文2)一般事務としての実務経験をアピールする場合
前職では、総務事務として請求書や見積書を管理する業務を担当しておりました。
これらはお客様に直接渡す書類ですから、内容の確認やチェックには細心の注意をはらうよう心がけてきました。
総務事務として仕事をしていく中で、経理部署の方々といっしょに働く機会が多かったのですが、経理という仕事が、企業の中でとても重要な役割をになっていることを知りました。