専門学校を卒業し、社会人1年生からパタンナーとしての仕事を始めてちょうど数年が経つ頃。
20代後半は仕事も慣れて、プライベートも楽しくなる頃ではないでしょうか(お給料もちょっとずつ上がっていくころですね!)
今回は20代後半で仕事も乗ってきたタイミングのパタンナーの方向けに、今後はこういうことを目指して仕事をしていくとよいかも!ということを書かせていただきますね。
この記事の目次
20代後半は流行を作る役割を目指す
流行に敏感になる事はパタンナーのみならずアパレル職全般に求められる事ですね。
定期的に百貨店やセレクトショップなどを見て、コーディネートされているディスプレイや来店客が興味を持って見ている商品をみておくと良いですよ。
「勤務時間外にも仕事…?」いやいやそうおっしゃらずに。
自分のショッピングを楽しみながらついでに勉強、という気分で始めてみてください。
20代後半のパタンナーは、アシスタント業務から一人前へ
実践でパターンを引く機会が持てなければ、いつまでたっても「パタンナーアシスタント業務」が続いてしまいます。
20代前半のころは先輩パタンナーが作ったパターンをカットしたり、まとめたり、仕様書を書いたりといった補佐としての仕事が多いと思います。
20代後半から本格的にパタンナーとして仕事をするためには、こういった基礎的な仕事がしっかりできる人になっておかなくてはなりません。
すこしでも早く次のステップにいけるので、慣れるまでは間違いをしないように着実に仕事を進めましょう。
20代後半は「同世代の服」を作る世代
多くのアパレル企業は、10代~20代、30代~40代くらいまで向けの洋服を作っています。
その中で、20代後半はターゲットの「ちょうど真ん中の世代」といえます。
20代後半は流行を作っている年代です。
パタンナーはデザインをするわけではありませんが、パターンのデザインをしています。
実際にはパタンナーがシルエットやラインを描いているので、自分が流行の丈やサイズを作っているといっても過言ではありません。
同世代の人たちの流行を自分たちがつくっているんだという意識で仕事に取り組んでいきましょう。
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力を認められるには?お金をもっと稼げるようになるには?
20代後半の年収は250~300万円ほどが平均になると思います。
20代前半、ファッション専門学校を卒業してすぐの頃は、ほとんどがアシスタント業務のため、20万円前後の月収となります。
ですが、アシスタント業務を経なければ一流のパタンナーにはなれません。
勉強をさせてもらいながら、給料をもらえるわけですから一石二鳥です。
この期間にたくさん吸収していってください。
※今の仕事では十分にスキルを身につけることができた、と感じている方はステップアップを目指して別の企業の求人もみてみることをおすすめします。
自分のミスで多くの人に迷惑を掛けてしまう…という方へ
20代後半になり、アシスタント業務からパターンを引かせてもらえるようになってきたという方は、仕事の難易度が急に高くなった…と感じている方も多いかもしれません。
パターンが上手に製作できなかったり、作業が遅れて納期を守る事ができなければ生産体制を整えている縫製工場にまで迷惑を掛けてしまう事につながります。
逆にいうと、パタンナーはそれほど重要なポジションにいるということでもあるんですよね。
仕事で壁にぶつかっている…と感じている方は、今がふんばりどきです!(ここでくじけてしまうととてももったいないです)
ぜひ責任感を持ち、積極的に仕事に取り組んでみてください。
また、20代後半のあなたには後輩のスタッフがいると思います。
そういう子たちにお願いできる仕事は上手にふってあげることも大切です(彼女たちはあなたの仕事の手伝いをしながら仕事を覚えていきます)
自分がやるべき仕事に全力で取り組むためには、上手にまわりに仕事を依頼して手伝ってもらうことも必要です。
自分一人で仕事を抱え込まないようにして、手離れよく仕事をすることも意識してみると良いですよ。
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まとめ
20代後半というのは、ファッション業界で働く人にとって一番良い時期かもしれませんね(仕事が楽しくなってくる時期です)
私も当時はどのアイテムを担当するのもとても楽しく、大手百貨店の入り口のウィンドウに自分たちが関わった商品が飾られたときにはほんとうに嬉しかったものです。
うまくいけば雑誌やテレビに自分がかかわった商品が掲載されるということもあるかもしれません。
この時期に自分のポートフォリオとしてたくさんの資料が集まる環境をつくっていくことは、その後のキャリアアップを考えた時にもとても重要だと思いますね。
アシスタント時期は、いつまでこの仕事を…と思いがちですが、その時期を乗り越えてこそ大きな仕事を任されるようになった時の感動は大きいものです。
自分のたずさわった洋服を着てくれる人の事を思って、忍耐強く仕事を続けていきましょう!